格闘家は、階級に向けた過酷な減量・水抜きを行います。
その最たる動画がはじめの一歩の鷹村の減量です。
この動画を見ると、いかに減量が過酷なのかを示してくれています。
水抜き・減量の方法とは?
減量方法として、3つのフェーズがあります。
フェーズ1:ダイエット
フェーズ2:ドライアウト
フェーズ3:リカバリ―
格闘家はだいたい1カ月半~3カ月間を設け、ゆっくりと体重を落としていきます。
カロリーや脂質を抑えて、体重を落としていきます。
ダイエットフェーズでは、
「必要な量を必要な分だけ必要な時に食べる」のがダイエットの鉄則であり、P(タンパク質)・F(脂質)・C(炭水化物)であるPFCバランスを意識して、筋肉量を残しつつ脂肪を落とす減量を行っていきます。
ドライアウトのフェーズでは、
3日前から体内の塩分を排出し、体内の塩分濃度を下げていきます。
これは浸透圧の原理(水は塩分の濃いほうに流れる)を活用した水抜き方法であり、体内の塩分の濃度を下げ、浴槽の塩分濃度を上げることで、体内から水を出しやすくしています。
そうすることで、体内の水を排出し、数時間で大幅な減量を行うことが出来ます。
ここで、体内から塩分濃度を下げるためにカリウムを摂る選手が多いです。
カリウムが多い食材として、ドライバナナ・マンゴーや干し柿、ほうれん草といった果物や野菜に多く含まれます。
リカバリーフェーズでは、
失った水分を摂取していきます。
時間を掛けて、3kg~5Kgの水分を摂り、おかゆといった形で徐々に固形物を摂っていきます。
バンダム級の岡田遼選手は、階級が61.2kgでありながら、試合当日は70kg近くなるようです。
おすすめの格闘家の減量・水抜き集
朝倉未来
格闘家の水抜きと言えば、朝倉未来選手。
3日かけて7kgを落としています。
以前にサウナで水抜きをしていた時に、一緒に入っていたおっちゃんに負けないように我慢比べをしたところ、失神して倒れてしまった過去があるようです。
朝倉未来は毎回この過酷な水抜きを行っています。そのため、朝倉未来選手は試合のために水抜きを行っている全ての格闘家をリスペクトしているようです。
那須川天心
那須川天心選手は、ランニングと半身浴で水抜きを行っています。
ランニングする際に、発汗性オイルを塗り、服を何枚も着て、サウナスーツを着て1時間程度走り2kg落としていき、そこから半身浴を入って2kg落としています。
朝倉海
朝倉海選手は、ランニングと半身浴を行っています。
ちなみに、この時リカバリーでポカリスエットをがぶ飲みしていたところ、視聴者の管理栄養士さんから叱られたようで、これ以降OS-1を少しずつ飲み、固形物もおかゆから入っていくように変えたそうです。
金太郎
金太郎選手のこの減量の動画は、体調が優れていなくケガで体重を十分に落としきれていない状態であったため、かなり苦しみがある中での水抜きの様でした。
それでも、しっかり減量を遂行するところがプロですね。
扇久保博正
体重計の違いによって、体重の表示が変わってくるようで、何度も体重計に乗って、体重を確かめています。
水抜きに対する否定的な意見
昔のレジェンドボクサーである竹原選手は急激な水抜きに懸念しているようです。
急激な水抜きは脱水症状を引き起こし、倒れてしまう危険性があることを指摘しています。
また急激な水抜きは、試合中の体力の消耗が激しいようで、3分12ラウンドであるため、地道に体重を落とすことを勧めているようです。
おわりに
格闘家の水抜き・減量について紹介しました。
華やかな試合の前には地道で過酷な準備が必要になっており、その様子を私たちに発信してくれています。
これから、格闘家の試合を見るときは少し違った目線で見ることが出来るのではないでしょうか。
それでは。
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